社会(S) 人的資本開発

基本的な考え方

運用会社が属するカナディアン・ソーラー・グループの文化は、常に人を第一に考え、すべての人に尊厳を持って接することです。

我々は人材の多様性は創造性と革新性の原動力であり、長期的な成功に不可欠であると考え、公平性、多様性、包括性を推進しています。製造から販売、プロジェクト開発に至るまで、すべての事業運営において、グローバル戦略に沿ってベストプラクティスを現地で実践しています。カナディアン・ソーラー・グループは雇用機会均等雇用主であり、人種、肌の色、民族、性別、宗教、政治的またはその他の意見、性的指向、年齢、障害の有無、その他いかなる差別も許さない。我々は、社員の資格、経験、能力、業績に基づいて採用、昇進、報酬を決定し、さらに多様性を考慮して、2026年までにグローバル従業員の女性比率を40%に、中間管理職の女性比率を30%に引き上げることを目標に、才能とスキルのある多様な人材の集団を形成しています。また、特別な配慮を必要とする従業員の割合を、2021年の0.8%から2026年には1~2%にすることを目指します。

人材方針・戦略

従業員は私たちの最も大切な資産です。

彼ら彼女らは、私たちの持続的な競争力の原動力であり、目標と使命を達成するための鍵なのです。このように、我々は人材戦略を再調整し、毎年進捗を確認することで、短期・中期・長期の目標に向けた軌道修正を行っています。

研修・能力・キャリアプログラム

能力のレビューと人材育成

運用会社はカナディアン・ソーラー・グループで提供される各種研修・能力・キャリアプログラムを活用しています。投資法人の運用という事業の長期的な成功に不可欠との判断から人材のスキルセットに優先順位をつけ、定期的に見直しています。当社の人財開発チームは 、従業員が市場で入手しにくいスキルや知識を身につけられるよう支援します。また、ビジネスニーズ、能力の可能性、従業員からのフィードバックに基づき、人材育成プロセスを確立しています。

リーダーシップと主要な人材開発プログラム

運用会社はカナディアン・ソーラー・グループで提供される人材開発プログラムを活用しています。ビジネスリーダー育成プログラムでは、名門大学と提携し、オンライン講義やウェビナー、プロジェクト課題を提供するなど、さまざまなレベルのリーダーを対象とした研修・育成の機会を提供することで、このニーズに応えています。
また、「ミドルマネージャー育成プログラム」と「フロントラインリーダーシッププログラム」を用意しています。フランクリン・コヴィー社と提携し、リーダーシップ、個人の有効性、ビジネス遂行に関するトレーニングを当社のビジネスリーダー向けに実施しています。

カナディアン・ソーラー・ユニバーシティ・プログラム

運用会社はカナディアン・ソーラー・グループが行っている研修プログラム(カナディアン・ソーラー・ユニバーシティ)を活用し、従業員に、プロジェクト開発、プロジェクト販売、エネルギー貯蔵、資産管理、O&M、 EPC 管理など、当社グローバル・エネルギー部門の主要業務をすべて網羅する教材を提供します。項目ごとにレベルが異なり、エント リーレベル 101 からエキスパートレベル 401までのコースがあります。 当社はまた、太陽電池モジュール製品や研究開発(R&D)に焦 点を当てた CSI ソーラーのカリキュラムを開発中で、年内に開始される予定です。

カナディアン・ソーラー・ユニバーシティは、運用会社従業員が投資法人の運用のみならずカナディアン・ソーラー・グループの業務を幅広く理解し、技術革新を推進し、社内でより効果的に協力できるよう支援し、また、各業務において従業員が専門性をさらに高めら れるよう支援することを目指します。

2020年には17コースを開始しました。その一部をご紹介します。

  • プロジェクトファイナンス 201:財務モデリングのケーススタディ
  • 開発 201:総合的アプローチ
  • 電力販売契約(PPA)201:世界電力市場および欧州・ 中東・アフリカ(EMEA)地域のケーススタディ
  • 蓄電 201:「EPC201:システム設計&エネルギーモデリング」のソリューションとして、蓄電をわかりやすく解説

これらのコースには運用会社を含むグローバル・エネルギー部門の従業員ほぼ全員が参加しており、これまでの参加者の平均満足度スコアは5段階評価中4となっています。カナディアン・ソーラー・グループでは、EHS、コンプライアンス、市場・産業開 発、専門技能、取引の知識に関する定期的な実地研修(OJT)を行っています。

Canadian Solar University ロゴ

カナディアン・ソーラー・ユニバーシティの中級レベル201コースの開始を紹介する、コーポレートバイスプレジデント兼グローバル・エネルギー部門プレジデントのイスマエル・ゲレロ氏

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多様な働き方の実現

カナディアン・ソーラー・グループでは、トップマネジメントの19%が女性であり、性別、国籍、年齢、外見等といったことでの偏見がないマネジメントを心がけ、差別のない職場環境作りに努めております。そのDNAを受け継いだ資産運用会社においても、従業員の約半数が女性を占めております。また、カナディアン・ソーラー・グループでは、人材は最大の資産と考え、従業員の健康、労務管理や危機管理などの改善を従業員満足度調査やストレスチェックを実施しながら、多様性の求められる昨今において従業員にとって働きやすい職場となるよう改善を図っております。

フレックスタイム制度の導⼊

運用会社においては従業員の働き方の多様性を確保しつつ生産性の向上を目的に2021年4月より11時から16時をコアタイムとするフレックス制度を導入しています。

リモートワーク推進

運用会社においてはリモートワークは2020年3月よりCovid-19対策として導入されました。その後、新たな働き方として恒久的な制度として推進しています。

従業員エンゲージメント調査

運用会社を含むカナディアン・ソーラー・グループ全社において2年に1度、エンゲージメント調査を実施し、社内や業界のベンチマークと比較した従業員のエンゲージメントレベルを測定し、業績の良かった分野や改善すべき点について従業員からのフィードバックを考慮しています。

図表(出所)Canadian Solar Inc. サステナビリティレポート2021