Introductionはじめに
近年、企業は果たすべき社会的な責任を環境(Environmental)、社会 (social)及び企業統制(Governance)の面からも求められるようになり、これらの3つの課題(ESG)に対する企業の取り組み姿勢は、SRI (Socially Responsible Investment=社会的責任投資)の観点から投資家からも中長期的なリスクファクターとして重要視されると同時に、それらの課題への企業の対応が、企業の持続的な成長を促すファクターとして評価されるようにもなってまいりました。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(以下、「本投資法人」と略します。)の資産運用会社であるカナディアン・ソーラー・アセットマネジメント株式会社(以下、「資産運用会社」と省略します。)は、太陽光発電所の開発プロジェクトを展開するスポンサーであるカナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社とともに、地球環境に配慮しながら、地域における持続可能な経済社会の構築に寄与するため、再生可能エネルギーの発電設備等を主たる投資対象として運用しており、ESG理念における環境を主軸にしたビジネスを展開しております。また、それのみならず運用業務において、社会・ガバナンスへの配慮を進めることがSRIを重視される国内外の投資家や運用機関においても大変重要であると認識しております。このような環境のもと、資産運用会社では、それらの取り組みの積極的かつ適切な開示が今後より重要になると考え、2020年12月末にESGの基本指針である「国連責任投資原則に係る資産運用会社のアプローチ」を定めました。
資産運用会社は、本投資法人のIPO時から、我が国における再生可能エネルギーの導入拡大を通じた「地球環境への貢献」を進めて来ましたが、今後は、社会及びガバナンスの面においても「持続可能な社会の実現」及び「地域社会の活性化」等を通じて、社会的責任投資の機会を提供して行きたいと考えております。
2022年1月
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
執行役員
カナディアン・ソーラー・アセットマネジメント株式会社
代表取締役
柳澤 宏